2015年11月16日 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG16HEL_W5A111C1CR8000/
東京電力福島第1原子力発電所事故直後に国外に避難したことを理由に契約を解除されたのは不当だとして、NHK委託スタッフだったフランス人女性が解除の無効確認などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(吉田徹裁判長)は16日、契約解除は無効と認め、NHK側に約510万円の支払いを命じた。
吉田裁判長は判決理由で、フランス政府などが国外避難を勧めていたことなどを挙げ、「生命・身体の安全を優先して国外に避難したとしても強く責められず、契約解除の理由にはならない」として2012年度分の契約委託料などの支払いを命じた。
訴えていたのはエマニュエル・ボダンさん(58)。判決によると、1990年からNHKでフランス語の海外向けラジオ放送のアナウンス業務などを担当。契約は1年ごとで毎年度更新されていた。震災直後の11年3月15日、業務の2時間前に「午後の業務はできない」とNHKに連絡し、シンガポールに出国。24日にNHKから契約解除を通知された。
NHK広報部の話 判決文をよく読んで今後の対応を検討する。
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