2015/11/19

<原発事故>初のはえ縄漁 タラ水揚げ

2015年11月19日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151119_63017.html

東京電力福島第1原発事故に伴う福島県沿岸漁業の試験操業で18日、初めてタラのはえ縄漁が行われ、いわき市の小名浜港に約200キロが水揚げされた。

小名浜港に水揚げされたマダラ
いわき市勿来の第2高栄丸(6.6トン)が沖合50~70キロで操業。はえ縄の長さは通常の4分の1程度の5キロで、サンマなどを餌に水深350メートル付近で漁獲した。体長は大きいもので1メートル弱、重さは5~6キロが中心。検査の結果、放射性物質は検出されなかった。

県水産試験場によると、福島県沖は漁の自粛により、資源量が増え、特にマダラやカレイの増加が目立っている。

第2高栄丸の高木完昇船長(38)は「魚の数が多くなっているのを実感した。久しぶりのはえ縄は張り合いがあり、楽しかった。試験操業を重ね、消費者の信頼を得られるよう一歩一歩進んでいきたい」と話した。

タラのはえ縄漁は今後、週1回のペースで1月まで行われる。



いわきで震災後初、タラはえ縄漁 放射性物質検出せず
2015年11月19日 福島民友 
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20151119-029268.php

いわき市漁協のタラはえ縄漁の試験操業は18日、いわき沖で行われ、マダラ約230キロが水揚げされた。タラはえ縄漁の実施は震災後初めて。放射性物質検査では、いずれの魚からも検出されなかった。マダラは県内外の市場に流通する。

はえ縄漁で水揚げされたマダラ
=18日午前9時10分ごろ、いわき市・小名浜漁港
はえ縄漁は、漁船から針の付いたロープを海中に延ばして漁獲する漁法で、水深300~500メートル程度の海域で行われる。この日は、同市漁協勿来支所に所属する第2高栄丸(6・6トン)1隻が、いわき市南部沖約60キロ、水深350メートルほどの海域で操業した。大きいもので体長約1メートル、重さ5~6キロのマダラが水揚げされた。

高木完昇(さだのり)船長(38)は「漁獲量も大きさも例年通り」と手応えを語り、久しぶりのはえ縄漁に「漁は生きがい。少しずつでも漁業の復興が前進すれば」と話し、「これまで漁が行われなかったせいか、タラの生息数は確実に増えている」と分析した。

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