福島県の人口191万人割れ ３月１日現在推計

２０１６年３月２３日　福島民友
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160323-060089.php

本県の３月１日現在の推計人口が１９１万人を割り込み、１９０万人台となる見通しとなった。県は人口減の要因について「東日本大震災と東京電力福島第１原発事故の影響で県外に避難した人が十分に戻っていない上、少子高齢化が進んだため」とみている。近く、県が推計人口を公表する。

県によると、最近は１カ月間で１０００人前後減る傾向が続いており、３月１日現在も前月比で１０００人程度減少する見込みという。２月１日現在の県の推計人口は、前月の１月より１１８０人少ない１９１万３２０人（男性９４万３８６７人、女性９６万６４５３人）だった。

今月１１日で震災から５年が経過し、県外へ避難した県民が一定程度帰還しているため、転入者数が転出者数を下回る「社会減」は減少してきている。県は人口減について「出生者数が死亡者数を下回る『自然減』の割合が増えている」（統計課）と分析している。

今後、避難区域の一部で避難指示を解除する市町村もあることから、県は「避難指示の解除で人口がすぐに回復するわけではないが、歯止めがかかるよう期待したい」としている。