2016/03/20

栃木/佐野市の「汚染状況重点地域」、31日で指定解除

(当初指定された「汚染状況重点調査地域」が徐々に解除されています。空間線量を地上1mで測定し、0.23μSv/hを下回ったからといって、汚染物質がなくなったわけではありません。指定解除されると、なくなったものとして政府や自治体の対応も次々と打ち切られる懸念があります。この、指定解除の動きを注視していく必要があります。 子ども全国ネット)

2016年3月20日 下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20160320/2270953


佐野市は19日までに、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質の「汚染状況重点調査地域」の指定が、31日で解除されると発表した。

事故後の2011年秋に国が行った調査で、同市最北部の秋山、作原両町の一部で空間線量率が基準値(毎時0・23マイクロシーベルト)を超え、同年12月に特措法に基づいて環境省から重点調査地域の指定を受けていた。

同市環境政策課によると、毎年除染実施計画は策定したものの、対象地域は人家から離れた山林に限られていることから、実際の除染作業は行っていない。

昨年9、10月に同市が市内100カ所で行った測定で、空間線量率がいずれも基準値を下回っていることが確認され、同省から指定解除の連絡を受けた。

佐野市の指定解除により県内の指定自治体は鹿沼、日光、大田原、矢板、那須塩原、塩谷、那須の5市2町となる。

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