2016年03月31日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160331/ddl/k09/040/245000c
東京電力福島第1原発事故に伴う放射線の健康影響問題に取り組んでいる市民団体「311『つながる、つたえる、そして未来へ』集い実行委員会」(田代真人実行委員長)が5月8日、那須塩原市上厚崎の厚崎公民館で「子ども甲状腺検診」を開く。那須町、那須塩原市、大田原市在住で2011年3月11日当時、18歳以下だった人が対象。受診無料。先着100人で、4月5日から受け付けを始める。問い合わせは田代さん(080・1002・4504)。
実行委は2015年3月に那須塩原市で、同6月に那須町で検診を実施しており、今回が3回目。
原発事故の健康影響を調べる福島県の調査で見つかった子どもの甲状腺がんや疑い例は、全国の発症者の割合から推計される患者数に比べて多い。多くの専門家は多人数を対象に精密な検査をしたことによる「過剰診断」が主な原因とする。一方、被ばくが主因と考える専門家もいる。
実行委が今月27日に開いたシンポジウムでは、今後の議論の参考にしてほしいと、双方の立場の専門家を招き意見を聞いた。田代さんは「放射線は福島と栃木の県境で止まったわけではない。被害があるかどうか実態を調べるため、栃木でも継続して検診を実施すべきだ」と話している。
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