http://mainichi.jp/articles/20160328/ddm/013/040/037000c
日本生活協同組合連合会はこのほど、2015年度分の全国の家庭の食事に含まれる放射性物質の摂取量調査をまとめた。関心の高い放射性セシウムは全世帯で不検出だった。
日本生協連は東京電力福島第1原発の事故後、通常の食事に含まれる放射性物質の自主検査を続けている。11年度から各年度ごとにまとめて発表し、5回目となる今年度分は昨年7月から今年2月までの間、福島県の100世帯を中心に岩手、宮城、茨城、群馬、東京、愛知、福岡など19都県の263世帯を対象に実施した。
各家庭で食べている普段通りの食事2日分(計6食と間食)をミキサーでつぶし、ゲルマニウム半導体検出器(検出限界は1ベクレル)で調べた=写真・日本生協連提供。
その結果、全世帯で放射性セシウムは不検出(1ベクレル以下)だった。その一方、食品に自然に含まれる放射性カリウムは15〜60ベクレルあった。
一般食品のセシウムの基準値は1キロあたり100ベクレル。同連合会は「昨年度の調査でも全世帯でセシウムは不検出だった」とし、心配するレベルではなくなっている状況だと説明している。
【小島正美】
0 件のコメント:
コメントを投稿