2015/10/09

こどけんより/「みんなでやっぺ!!きれいな6国」6号線の測定結果ほか

(電話をかける人、FAXをする人、測定をする人、土壌を測る人、行政に問い合わせる人…etc.6号線の汚染の高さを懸念して、中高生の参加を何とかできればと、それぞれできることをたくさんの人が取り組んでいますが、中止という声は聞こえてきません。当日の取組み方法や、次回への提案などに、少しでも変更があればと願ってギリギリまで働きかけたいですね。


以下、測定に行ってくださった、こどけんよりお知らせです。  子ども全国ネット)

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http://kodomo-kenkotomirai.blogspot.jp/2015/10/70-10-7-up-6-1.html

国道6号線測定結果と、提言書の提出先について

提言書の賛同呼びかけから数日で、70団体近い賛同団体が集まりました。ご賛同の連絡をくださったみなさま、ありがとうございました。
全国からの賛同ですが、福島県内の団体、福島県から避難された方の団体からも、多数寄せられました。また、「個人での賛同は受け付けていないのですか」という問い合わせも何件かいただきました。

「主催団体には送らないのですか」
というお問い合わせもいただいたのですが、今回、直接はお送りしておりません。ネット上で拡散していただいたので、主催団体の方にも届いているかと思います。

この提言書を持って、本日、「後援(予定)」になっている福島県に申し入れに行くことになっています。
また、県教育委員会とも協議する場を持ち、掲載されている中学校・高校に「こういったイベントへの参加呼びかけは慎重になってほしい」と伝えてもらうよう、話します。

その際に測定データを持って行くためにも、107日、6号線をホットスポットファインダーで測定しました。主に、子どもたちが参加するとされている区間です。
スタート地点である二つ沼公園周辺と、いくつかの出発点周辺を徒歩で測定しています。
すべてのコース、すべての道路を徒歩で測定できたわけではありませんが、徒歩と車内測定を含めた結果をこちらにUPします。



測定全体のマップ
海沿いが6号線(行き)、内陸側が常磐道(帰り)の測定値

主催団体にも確認しましたが、「帰還困難区域」を含む活動コースは子どもは参加しないとのこと(掲載マップの富岡町④浪江町⑤)。また、楢葉町⑥も子どもは参加しないとのことでした。当然だと思います。

清掃ボランティア活動のチラシ


富岡町

浪江町

楢葉町

そもそも、「帰還困難区域」は二輪車も通行できないことになっています。
実際、測定中も、そこを通過しようとした二輪車は、警官に止められています。
ましてや、大人も含めた徒歩での無防備な清掃作業が許可されるとは思えません。仮に許可されたら、大問題です。

いちおう、参考までに6号線の帰還困難区域(清掃活動コースにはなっていない/車内測定)のマップもこちらに公表しておきます。

大熊町


大熊町

 
双葉町

車内と車外はどれほど違うのか、というのは、常磐道を通過したときに、車外測定値と車内測定値が分かるように写真を撮りました。

車内1.9μシーベルト/毎時
車外4.6μシーベルト/毎時
約2.4倍

車内0.3μシーベルト/毎時
車外0.6μシーベルト/毎時
約2倍


写真で分かる通り、車内測定値に対し、車外はおよそ、2倍~3倍の数値です。汚染はまだらですし、車を停めて測定したわけではないので参考程度ですが。(※詳細な数値・路肩の地表面等は測ってみないと分かりません)

車内で4.5μシーベルト/毎時

1年前の測定では、車内でも12μシーベルト/毎時を超えた場所もあった


車外に出られるところ(帰還困難区域以外)は、清掃活動コースになるであろう歩道を、一部、徒歩で測定しています。

広野町スタート地点付近

広野町スタート地点付近

南相馬市原町区

南相馬市原町区

浪江町


ちなみに、6号線は、20149月に通行可能になった頃に「除染・復旧が終了した」とされています。思いのほか「数値が低い」という印象を持つ場所もあるかと思いますが、念のため付け加えると、6号線から少し外れれば、数値の高いところは点在しています。

汚染はまばら。6号線からそれた道路は測定しないと分からない


たとえば、これは帰還困難区域で今回の清掃コースではありませんが、最も高い大熊町中央台交差点付近で、車外に出て、6号線から数メートル入っただけで、40μシーベルト/毎時近くまでいきました(2014年10月測定)。1年前の測定ですが、とんでもない数値です。

2014年10月 大熊町中央台交差点付近
38.927μシーベルト/毎時


こういった帰還困難区域を通行した車に付着した土が、30万ベクレル/kgを超えるということを、『科学』2015年10月号(岩波書店)で、小豆川勝見先生が指摘しています。


前置きが長くなりましたが、測定した上で、このイベントに対して感じた点は以下の通りです。



1)現在、6号線は工事車両が驚くほど多く、粉塵やほこり、排気ガスで「充満している」状況です。たとえ土曜日とは言っても、日曜日と比べると、交通量は「平日より少しだけ減る程度」であると、沿道の商店の店主が証言しています。そういった場で、マスク着用を義務付けることもなく、清掃活動を行うのは危険であると考えます。上記のような車の付着物が舞う可能性も考慮してほしいと思います。


ダンプトラックがずらりと並ぶ


2)道路の除染は確かに済んでいると思われるところもありましたが、局所的な汚染は点在していました。道路・歩道中央と路肩の土の数値は、2倍~20倍(徒歩での測定最大値は1.7μシーベルト/毎時:南相馬市原町区)の差があります。ゴミの多くは路肩の土の上にあるので、その危険性をしっかり参加者希望者に伝えてほしいと思います。

南相馬市原町区の6号線路肩で1.7μシーベルト/毎時


3)ゴミは確かにありましたが、1000人の参加者で拾うほどのゴミはありませんでした。子どもも数百人の参加があると聞いていますが、やる気のある参加者であればあるほど、道路の奥のほうまで行く可能性や、触れなくてもいいものまで触れてしまう可能性もあります。せめて大人だけを募る方法で良かったのではないかという印象を持ちます。

歩道が0.1~0.2μシーベルト/毎時でも、土の部分はその2倍~数十倍になる


4)道路除染の済んでいるところもあるようですが、「ここは除染していないのでは」と思われる区間もありました。特に、相馬市の活動ルートとなる道の駅周辺の路肩の土の上の空間線量は、他の区域よりも高めの数値が出ています。(0.3μシーベルト/毎時~0.7μシーベルト/毎時)


相馬市道の駅そうま付近 土の部分で0.3~0.7μシーベルト/毎時


5)交通量については1)で指摘しましたが、歩道のない所では、まさに命がけの測定でした。すれすれのところを、ものすごいスピードのダンプトラックが通過していきます。ちなみに、測定を行った107日に、国道6号線を走るダンプトラックが横転事故を起こしていました。
   この事故にもしも人が巻き込まれたら――積み荷が覆土ではなく、除染土であったら――と考えると心配は尽きません。

ぎりぎりのところを車が走る場所も


今回の測定以外にも、6号線の測定をネット上にUPした貴重なデータ(帰還困難区域含む)を公開してくださっている方が多数います。本来は主催団体が公表すべきものですが、参加を考えている方に、ぜひ検討材料として、届いてほしいと思います。



20151004国道6号線の自転車、徒歩による測定など 一斉清掃にむけて

「国道6号線 消えない夜さんによる測定」

「常磐道、国道6号線(帰還困難区域)の放射線量測定 消えない夜さんの動画を中心に」

6号線の自転車・徒歩による測定1 道の駅ならは周辺」

6号線の自転車・徒歩による測定2 楢葉町役場から富岡方面」

6号線 自転車・徒歩での測定3 富岡町 双葉警察署前から南」

グーグルアースで確認できるkmlファイルのダウンロードリンク

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