2015年11月05日 毎日新聞http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20151105ddlk07040078000c.html
原発事故に伴い一部が避難区域となっている川俣町で4日、棚の上に設置した土壌で「空中栽培」したサツマイモを地元の小学生が収穫するイベントが開かれた。近畿大が町と連携して進めている復興支援の一環。
空中栽培は市販されている袋入りの土を棚に置き、その中で農作物を育てる。放射性物質による土壌汚染を心配する必要がなく、風評の影響を受けにくいことに加え、日光や空間を効率的に利用できることから収穫量アップも見込めるという。
この日は、町立富田小学校の1、2年生の児童約40人が春から育ててきたサツマイモを収穫。歓声を上げながら、ユニークな芋掘りを楽しんだ。
この栽培法を開発した近畿大生物理工学部(和歌山県紀の川市)の鈴木高広教授(55)も収穫に立ち会い、「きれいな土を使えば安心して食べられる野菜ができる。関心のある住民には、技術提供もしていきたい」と話した。
近畿大は2013年から同町の小学校や幼稚園に資材を提供し、空中栽培の実習を支援している。
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