2015年10月9日 NEWSIS/朝鮮日報日本語版http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/10/09/2015100900883.html
日本産のたばこから放射性物質が検出され、これに対する管理対策が急務だと指摘する声が出ている。
8日、国会保健福祉委員会に所属する野党・新政治民主連合の印在謹(イン・ジェグン)議員が提出した国政監査の資料によると、2012年から昨年まで、福島県や山形県など日本の8県で出荷された2万271トンの葉たばこから、放射性物質のセシウムが検出されたという。
「メビウス」や「セブンスター」などを製造・販売する日本たばこ産業(JT)による放射性物質検査の結果、岩手・宮城・山形・福島・茨城・栃木の6県の場合、在来種とバーレー種(褐色になるまで空気乾燥を行う)の葉たばこ421件中286件(68%)でセシウムが検出された。また、茨城・栃木・千葉の3県で出荷された黄色種の葉たばこは、142件中45件(32%)からセシウムが検出された。
これについてJTは「2011年以降、葉たばこを仕入れる前に行った放射性物質(セシウム)検査を通じ、当社の基準値である1キログラム当たり100ベクレルを超える葉たばこは仕入れていない」と発表した。
だが、韓国では日本産のたばこに対する放射性物質検査は行っていないことが分かった。
たばこは工業製品に分類されるため、企画財政部(省に相当)の出資管理課で、四半期ごとにタールとニコチンの検査を行うだけにとどまっていた。食品医薬品安全処(庁に相当。以下、食薬処)や関税庁などの部署では放射性物質を含むいかなる検査も行っていなかった。
一方、日本産の水産物や食品は、食薬処が輸入時点で放射性物質検査を行い、セシウムが1キログラム当たり100ベクレル以上検出された場合は返送している。また、セシウムが少しでも検出された場合、ストロンチウムやプルトニウムなどほかの放射性物質についての検査証明書の提出を求め、提出されない場合は流通させていない。
印議員は「たばこの場合、工業製品に分類され、特に放射性物質検査を受けることなく輸入されている。国民の健康を脅かす放射性物質に汚染された物は、食品だけでなく、たばこなどの工業製品も水際でシャットアウトできるよう、強力な対策を講じるべきだ」と話した。
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