2016/03/11

震災から5年...復興「まだ半分」 福島県民の7割感じる

2016年3月11日 福島民友
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160311-056748.php

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から丸5年となる11日を前に、福島民友新聞社は県民を対象にアンケートを行った。本県復興の実感を10%刻みで「復興度」として聞いたところ「0%」~「50%」の合計が約7割で、半数以上は復興の進み具合が「まだ半分」と感じていることが分かった。原発事故による避難が続いている状況が本県復興の遅さを感じさせる一因になっているとみられる。

福島大行政政策学類の丹波史紀准教授の協力を得て分析した。復興度について最も多かった回答は「50%」の102人(全体の24.5%)、次いで「30%」の78人(同18.8%)だった。丹波氏は「震災から5年が経過しても50%以上が多数を占めていないことの方が課題」と指摘した。

阪神大震災では、仮設住宅が震災から5年で解消されたことなどを踏まえ「阪神大震災や新潟県中越地震では3年が一つの区切りだったが、本県はいまだに10万人近くが避難生活を余儀なくされている状況。『道半ば』であるというのが全体の傾向だろう」とした。

アンケートは、福島民友新聞社の記者が2月中旬から今月4日にかけ住民への聞き取りで行った。回答者数は416人。年代別や居住地域別で分類。原発事故により避難をしている人は避難元の住所で回答した。

東京電力福島第1原発事故による避難指示が昨年9月に解除された楢葉町では、
津波の被害を受けた沿岸部で防潮堤を築く工事が続き、
震災から丸5年の節目を前に被災地の復興は着実に進む。
後方は広野火力発電所=10日午後、楢葉町

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