2015年05月11日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20150510-OYTNT50307.html
県内に616戸ある葉タバコ農家のうち最も多い190戸がある田村市で今春、全ての農家で作付けが本格再開されたことが県たばこ耕作組合への取材でわかった。放射性セシウムの濃度が下がらず、同市の常葉町と船引町の一部の計56戸では昨年まで本格再開できていなかったが、低減対策に効果があったことが昨年の試験栽培で確認されたことから決まった。
同組合は農地にセシウムを吸着する鉱物を入れたほか、風で飛ばされたセシウムを含むちりが葉につかないようネットを設置するなどしたところ、試験栽培したほとんどの農家で数値が下がった。同市以外では、二本松、南相馬、本宮、川俣4市町の計30戸も今春、本格再開した。避難指示区域内など約3割は再開できていないという。
葉タバコは食品ではないため、食品衛生法に基づく国の規制値(1キロ・グラムあたり100ベクレル)は適用されない。買い受ける日本たばこ産業が同じ数値を買い取りの基準としている。
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