(原発事故から4年を経て、こうして次々と元の生産体制に戻る地域が増えてきます。その時に、国の基準値100ベクレル(1kgあたり)が目安にされるわけで、子どもたちにはこの基準が決して安心して与えられないと思うと、生産者の喜びに理解をしつつも、こうしてニュースを注視していく以外ありません。子ども全国ネット)
2015年5月13日 岩手日日新聞
http://www.iwanichi.co.jp/tankou/1670.html
奥州市江刺区伊手の阿原山牧野で牛の放牧が12日始まった。初日は区内の畜産農家から預託された繁殖和牛など47頭が広々とした牧野に放たれ、新緑の牧草をゆったりとはむ姿が見られた。今シーズンは10月29日までの171日間で約100頭の放牧を見込んでいる。
阿原山牧野は、江刺畜産公社(理事長・小沢昌記市長)が管理運営している。
2012年度は東京電力福島第1原発事故を起因とする放射能汚染の影響で、国の暫定許容値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放牧地などがあったため放牧を中止。13年度は暫定許容値を超えた部分を除染し、全面積(124・9ヘクタール)の約77%に相当する97・1ヘクタールで放牧を行い、14年度は93・3%の116・6ヘクタール、今年度も昨年度と同面積で実施する計画。
初日は小雨の降る中、トラックから降ろされた牛が放牧番号を記した耳標付けや牛体消毒、妊娠鑑定などを経て放牧された。
1頭を預けた同区岩谷堂の伊藤桂さん(79)は「中止の年は大変だった。やっぱり身近に放牧できるのは助かる。ここの良さは母牛にストレスがかからず丈夫な子牛が生まれること。残りの牛も放牧したい」と話していた。
同公社によると、今年は晴天続きで水分が不足し牧草の伸びがいまひとつだが、一雨降れば持ち直すという。
同公社が管理運営する同区の種山高原牧野は14日に放牧を開始する予定。
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