2015/10/08

ドキュメンタリー映画:被ばくから子ども守る 24、25日、吉賀と益田で「小さき声のカノン」ネットで上映資金募る/島根

2015年10月07日 毎日新聞
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20151007ddlk32040513000c.html

説明を追加上映会の打ち合わせをする実行委メンバー。
左から2人目が八木さん=島根県益田市で

重大な原発事故に遭った福島とベラルーシで、被ばくから子どもたちを守る母親たちを追ったドキュメンタリー映画「小さき声のカ ノン−選択する人々」(鎌仲ひとみ監督)が24、25の両日、吉賀町と益田市で上映される。吉賀町柿木村の団体職員、八木諒平さん(28)ら両市町の有志 が実行委員会をつくり、準備を進めている。【横井信洋】

鎌仲監督は「六ケ所村ラプソディー」など原発や放射能をテーマにした映画を撮り続けてきた。「小さき声」は、福島に残る選択をした母子の生き方や、チェルノブイリ原発事故から30年近くたっても被ばく量の検査を受けるベラルーシの子どもたちの現状を取り上げた。

八木さんは元作業療法士。今年4月、出身地の新潟県から柿木村に夫妻で移住してきた。2011年3月の東日本大震災時には、職場の病院があった栃 木県さくら市にいた。震災をきっかけにエネルギーや食の問題を真剣に考えるようになり、自然環境に恵まれ、地区全体で有機農業に取り組む柿木村を移住先に 選んだ。

今春公開の「小さき声」は見たかった映画といい、5月にあった広島市での上映会に参加。7月に実行委の活動を本格化させた。上映に必要な資金は、インターネットを通じて個人に支援を呼びかける、クラウドファンディングで11日まで募っている。

「小さき声」では、放射能汚染の影響を受けない地域で一定の期間を過ごし、被ばくの影響を軽減する「保養」にも焦点を当てる。八木さんらは映画の 上映だけで終わらせず、自然が豊かな地元・高津川流域で福島の子どもたちを受け入れる保養キャンプの開催につなげたいという。八木さんは「さまざまな情報 がある中で、自分で考えて判断するきっかけにしてほしい」と訴える。

上映は、吉賀町柿木村の同町ふれあい会館で24日午後1時、益田市あけぼの東町の小野沢ビルで25日午前9時半、午後1時15分、午後5時の計4 回。

前売り、当日とも大人1000円、学生500円、小学生以下無料。
両会場とも上映前後に鎌仲監督とのトークイベントがある。
問い合わせは八木さん (090・4133・3118)。

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