福島の国道6号で一斉清掃活動 5年ぶり再開
2015年10月10日 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG10H59_Q5A011C1CR8000/
福島県内の国道6号で10日、一斉清掃活動が行われた。東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故で中断していたが5年ぶりに再開。地元の中高生ら約1400人が汗を流した。
「みんなでやっぺ!!きれいな6国」と題した清掃ボランティア活動は主婦中心のNPO法人「ハッピーロードネット」(広野町、西本由美子理事長)などが主催。同日午前、県北端の新地町から楢葉町、いわき市までの計8カ所計約50キロを清掃した。放射線量が高い浪江、富岡地区は大人だけで清掃した。
県立双葉高校2年の渡辺陽奈さん(16)は「放射線の不安より大事な古里をきれいにし、活性化に役立ちたい」。県立双葉翔陽高校2年の山田拓実さん(17)は震災後に浪江町からいわき市に移った。開会式のあいさつで「6号線は以前通学や買い物でよく通った懐かしい場所。少しでもきれいにしたい」と語った。
清掃活動は2007年から毎年秋に行われてきたが原発事故で休止。再び古里を取り戻そうと、13年1月から沿道の桜植樹活動が始まった。今年3月の植樹活動に参加した高校生が沿道のごみの多さを憂い、清掃活動の再開を提案した。
1400人 6号国道清掃 5年ぶりボランティア2015/10/11 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2015101125926
いわき市から新地町までの6号国道を清掃する「みんなでやっぺ!! きれいな6国(ろっこく)」は10日、行われ、約1400人がボランティアでごみ拾いに取り組んだ。
実行委員会の主催。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で平成22年を最後に中断していたが、若者らの呼び掛けで5年ぶりに復活した。
中高校生や各地の住民、除染や復興事業に取り組む作業員らが参加した。放射線量が高い双葉、大熊両町を除き、いわき、広野、楢葉、富岡、浪江、南相馬、相馬、新地の延べ50キロ区間で行った。参加者は歩道に捨てられた空き缶やごみなどを丁寧に拾っていた。
清掃に先立ち、広野町の二ツ沼総合公園で総合開会式が行われた。実行委員会を代表し西本由美子NPO法人ハッピーロードネット理事長があいさつした後、高校生代表の双葉翔陽高二年の山田拓実君(17)が「皆さんの協力で6号国道をきれいにしよう」と訴えた。川滝弘之東北地方整備局長、遠藤智広野町長が協力を呼び掛けた。
5年ぶり「清掃ボランティア」 国道6号で1400人が汗流す
2015年10月11日 福島民友http://www.minyu-net.com/news/news/FM20151011-019533.php
2015年10月11日 福島民友http://www.minyu-net.com/news/news/FM20151011-019533.php
NPO法人ハッピーロードネットや浜通りの青年会議所でつくる「みんなでやっぺ!きれいな6国(ろっこく)」実行委員会は10日、浜通りの国道6号で5年ぶりとなる清掃ボランティアを行い、住民ら約1400人が古里の道の美化に向けてごみ拾いに汗を流した。
清掃ボランティアは、浜通りを縦断する国道6号の環境美化を目的に2007(平成19)年に始まったが、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による住民避難の影響で2010(平成22)年を最後に休止していた。5年ぶりの再開となる今回は、原発事故の避難区域を含む新地町からいわき市までの全8地区約50キロ区間で実施。地域住民のほか、浜通りの中高生約200人、原発事故の収束や除染に当たる作業員らも参加した。
このうち、楢葉、広野の両町にまたがるサッカーナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」周辺では、双葉郡出身の中高生らがごみ袋片手に沿道のごみを拾い集めた。同級生と一緒に参加したという双葉翔陽高2年の原中響さん(浪江町出身)は「参加できなかった県外の人の分も頑張り、古里を少しでもきれいにしたい」と汗を流した。清掃活動は原発事故の避難区域となっている浪江、富岡両町でも行われた。
清掃ボランティアは、浜通りを縦断する国道6号の環境美化を目的に2007(平成19)年に始まったが、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による住民避難の影響で2010(平成22)年を最後に休止していた。5年ぶりの再開となる今回は、原発事故の避難区域を含む新地町からいわき市までの全8地区約50キロ区間で実施。地域住民のほか、浜通りの中高生約200人、原発事故の収束や除染に当たる作業員らも参加した。
このうち、楢葉、広野の両町にまたがるサッカーナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」周辺では、双葉郡出身の中高生らがごみ袋片手に沿道のごみを拾い集めた。同級生と一緒に参加したという双葉翔陽高2年の原中響さん(浪江町出身)は「参加できなかった県外の人の分も頑張り、古里を少しでもきれいにしたい」と汗を流した。清掃活動は原発事故の避難区域となっている浪江、富岡両町でも行われた。
国道6号の清掃に汗を流す参加者ら=Jヴィレッジ付近 |
【国道6号】批判の中、実施された清掃ボランティア
~子どもたちの充実感の陰に潜む内部被曝のリスク
2015年10月10日(土) 民の声新聞
http://ameblo.jp/rain37/entry-12081320098.html
中高生が参加することへ批判が高まった、清掃ボランティア「みんなでやっぺ!! きれいな6国」(NPO法人・ハッピーロードネットなど主催)が10日、福島県・浜通りを走る国道6号(新地町~いわき市、約50km)で一斉に実施された。広野町や楢葉町を中高生と一緒に歩くと、子どもたちは被曝に対する不安を否定し、参加したことに誇らしげな表情を浮かべた。砂塵舞う中、マスクせずにごみを拾い続けた子どもも。しかし、笑顔の向こう側に潜む内部被曝のリスクを考慮すれば、子どもは参加させるべきではなかったと言わざるを得ない。
【舞い上がる砂塵。マスクしない子も】
「地元だし、ぜひ参加したかった。被曝の危険?いえ、全く不安はありません。両親から止められることもありませんでした」
友人と一緒に参加した双葉高校の女子生徒は、にっこりと笑った。受付で軍手やマスクが配られたが、どちらも着用しなかった。行き交うダンプカーが砂塵を舞い上げる。「気をつけないと放射性物質も一緒に吸い込んでしまう」と告げると、彼女は「うーん」と首を傾げて苦笑するばかりだった。
背中に「Jヴィレッジ」と書かれたユニホーム姿で参加した少年サッカーチームの中学生たちは、隊列の先頭で次々とごみを拾い、あっという間に袋を一杯にした。二ツ沼公園から楢葉町に入り、現在は福島県警双葉警察署として利用されている旧道の駅ならは前で信号を渡り、Jヴィレッジの前を通って再び二ツ沼公園に戻った。当初、子どもたちは楢葉町には入らないという説明だった。
ほぼ半数の子どもがマスクを着用しないまま国道沿いの歩道を歩いた。大熊町からいわき市に避難しているという中学1年生の男の子は、震災時は小学2年生。下校途中で巨大な揺れに遭遇した。「放射線量が高いから、あれから一度も(大熊町の)家に帰れてない」と寂しそうに話す。彼も含めて、被曝の危険性について認識している子どもは皆無だった。
参加している誰もが、誇らしげな、充実した表情を見せた。別の女子高生は「ボランティア活動に参加してみたかった」とうれしそうに話した。双葉翔陽高校の男子生徒も「この場所に来ることが出来て本当に良かった」と開会式でスピーチした。遠藤智・広野町長は「浜通りが復興していることを全国に発信する好機となる」と語ったが、子どもたちの充実感と大人の満足感の向こう側には、被曝のリスクが潜んでいることを忘れてはならない。
中高生も参加した清掃ボランティア「みんなでやっぺ!!
きれいな6国」。楢葉町のJヴィレッジ周辺は、手元の
線量計は0.3μSv/hを超えた
【「無理解な人が東京で騒ぎ立てている」】
「いろいろなご意見があります」
NPO法人「ハッピーロードネット」の西本由美子理事長(62)の元には、2011年以降中断していた国道6号の清掃ボランティアを再開させるにあたり、子どもたちの参加に対する批判が少なからず寄せられたという。吉田栄光福島県議(自民、浪江町)も、あいさつで「様々なご意見があろうかと思う」と触れた。「子どもたちの未来と健康を守るプロジェクト・郡山」が中高生の参加に反対を表明すると、全国約70の団体から賛同の連絡があったという。
しかし、西本理事長は「子どもたちが清掃をするのは通学路。国道6号が通学路になっているなんて知らないでしょ?地元を全く理解しない人達が東京で騒ぎ立てているんですよ」と反論した。「私は、自分で納得して広野町に戻ってきた。今日、参加した子どもたちも、家庭で散々話し合って出て来たと思う。それに対して、周囲が良いとか悪いとかを云々することはできないと思いますよ」。
前夜、清掃ボランティアを再開させるきっかけを作った相馬高校の男子生徒から「僕のせいでおばちゃんが叩かれて迷惑をかけてごめんね。でも、貫いてくれてありがとう」と涙ながらに電話がかかってきたという。
「実際にやってみて、子どもたちもいろいろと気付くことがあったでしょう。良かったことも反省点もあるはずです。それが教育なんです。大人が頭ごなしに『やっちゃ駄目だ』って言ったって、子どもたちは納得しませんよ」
長年、子どもたちと接してきた西本理事長なりの教育論にはしかし、現実の被曝のリスクは考慮されていない。それもそのはずだ。昨年3月、日本商工会議所の「日商ニュース」に寄せた文章の中で、2013年9月に行ったチェルノブイリ視察を基にこう綴っている。
「今の日本の放射線に対する情報は偏見に満ちている」
「原発さえ安定していれば、私たちの故郷は何の不自由なく安心して住める」
NPO法人の西本由美子理事長(写真上、一番左)は
「子どもたちは親と散々話し合って参加している。
それに対して私は是非を云々できない」と話した
【小出さん「子どもを動員するな」】
「やってはいけないことです」
本紙は元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さん(66)に対し、主催者が清掃ボランティアに中高生を参加させたことへの是非を伺った。小出さんは「間違っている」とするコメントをメールで寄せた。
(続きは、「民の声新聞」にてお読みください)
http://ameblo.jp/rain37/entry-12081320098.html
2015年10月10日(土) 民の声新聞
http://ameblo.jp/rain37/entry-12081320098.html
中高生が参加することへ批判が高まった、清掃ボランティア「みんなでやっぺ!! きれいな6国」(NPO法人・ハッピーロードネットなど主催)が10日、福島県・浜通りを走る国道6号(新地町~いわき市、約50km)で一斉に実施された。広野町や楢葉町を中高生と一緒に歩くと、子どもたちは被曝に対する不安を否定し、参加したことに誇らしげな表情を浮かべた。砂塵舞う中、マスクせずにごみを拾い続けた子どもも。しかし、笑顔の向こう側に潜む内部被曝のリスクを考慮すれば、子どもは参加させるべきではなかったと言わざるを得ない。
【舞い上がる砂塵。マスクしない子も】
「地元だし、ぜひ参加したかった。被曝の危険?いえ、全く不安はありません。両親から止められることもありませんでした」
友人と一緒に参加した双葉高校の女子生徒は、にっこりと笑った。受付で軍手やマスクが配られたが、どちらも着用しなかった。行き交うダンプカーが砂塵を舞い上げる。「気をつけないと放射性物質も一緒に吸い込んでしまう」と告げると、彼女は「うーん」と首を傾げて苦笑するばかりだった。
背中に「Jヴィレッジ」と書かれたユニホーム姿で参加した少年サッカーチームの中学生たちは、隊列の先頭で次々とごみを拾い、あっという間に袋を一杯にした。二ツ沼公園から楢葉町に入り、現在は福島県警双葉警察署として利用されている旧道の駅ならは前で信号を渡り、Jヴィレッジの前を通って再び二ツ沼公園に戻った。当初、子どもたちは楢葉町には入らないという説明だった。
ほぼ半数の子どもがマスクを着用しないまま国道沿いの歩道を歩いた。大熊町からいわき市に避難しているという中学1年生の男の子は、震災時は小学2年生。下校途中で巨大な揺れに遭遇した。「放射線量が高いから、あれから一度も(大熊町の)家に帰れてない」と寂しそうに話す。彼も含めて、被曝の危険性について認識している子どもは皆無だった。
参加している誰もが、誇らしげな、充実した表情を見せた。別の女子高生は「ボランティア活動に参加してみたかった」とうれしそうに話した。双葉翔陽高校の男子生徒も「この場所に来ることが出来て本当に良かった」と開会式でスピーチした。遠藤智・広野町長は「浜通りが復興していることを全国に発信する好機となる」と語ったが、子どもたちの充実感と大人の満足感の向こう側には、被曝のリスクが潜んでいることを忘れてはならない。
中高生も参加した清掃ボランティア「みんなでやっぺ!!
きれいな6国」。楢葉町のJヴィレッジ周辺は、手元の
線量計は0.3μSv/hを超えた
【「無理解な人が東京で騒ぎ立てている」】
「いろいろなご意見があります」
NPO法人「ハッピーロードネット」の西本由美子理事長(62)の元には、2011年以降中断していた国道6号の清掃ボランティアを再開させるにあたり、子どもたちの参加に対する批判が少なからず寄せられたという。吉田栄光福島県議(自民、浪江町)も、あいさつで「様々なご意見があろうかと思う」と触れた。「子どもたちの未来と健康を守るプロジェクト・郡山」が中高生の参加に反対を表明すると、全国約70の団体から賛同の連絡があったという。
しかし、西本理事長は「子どもたちが清掃をするのは通学路。国道6号が通学路になっているなんて知らないでしょ?地元を全く理解しない人達が東京で騒ぎ立てているんですよ」と反論した。「私は、自分で納得して広野町に戻ってきた。今日、参加した子どもたちも、家庭で散々話し合って出て来たと思う。それに対して、周囲が良いとか悪いとかを云々することはできないと思いますよ」。
前夜、清掃ボランティアを再開させるきっかけを作った相馬高校の男子生徒から「僕のせいでおばちゃんが叩かれて迷惑をかけてごめんね。でも、貫いてくれてありがとう」と涙ながらに電話がかかってきたという。
「実際にやってみて、子どもたちもいろいろと気付くことがあったでしょう。良かったことも反省点もあるはずです。それが教育なんです。大人が頭ごなしに『やっちゃ駄目だ』って言ったって、子どもたちは納得しませんよ」
長年、子どもたちと接してきた西本理事長なりの教育論にはしかし、現実の被曝のリスクは考慮されていない。それもそのはずだ。昨年3月、日本商工会議所の「日商ニュース」に寄せた文章の中で、2013年9月に行ったチェルノブイリ視察を基にこう綴っている。
「今の日本の放射線に対する情報は偏見に満ちている」
「原発さえ安定していれば、私たちの故郷は何の不自由なく安心して住める」
NPO法人の西本由美子理事長(写真上、一番左)は
「子どもたちは親と散々話し合って参加している。
それに対して私は是非を云々できない」と話した
【小出さん「子どもを動員するな」】
「やってはいけないことです」
本紙は元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さん(66)に対し、主催者が清掃ボランティアに中高生を参加させたことへの是非を伺った。小出さんは「間違っている」とするコメントをメールで寄せた。
(続きは、「民の声新聞」にてお読みください)
http://ameblo.jp/rain37/entry-12081320098.html
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