2016/01/20

がん10年生存率、発生部位で大きな差 乳がん80% 膵臓は5%切る

(これによれば、甲状腺がんの10年生存率は最も高く、9割。もちろん、低いよりは高いほうがいいですが、それでも1割は亡くなられていること。そして、今、福島県をはじめとする汚染地域で見つかっている甲状腺がんは、子ども、もしくは10代〜20代はじめで、まだまだ若い。10年生存率で語れる年齢ではなく、この数値で手術さえすればよいとか、安心材料にするのではなく、健診を含め、あくまでも慎重に対応してほしいです。 子ども全国ネット)

2016年01月20日 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG19H2U_Z10C16A1EA2000/

国立がん研究センターなどの研究班は19日、がん患者の10年生存率を公表した。甲状腺がんや乳がんは80%を超えるが、膵臓(すいぞう)がんは5%を切り、がんの発生部位によって大きな差があることがわかった。がん全体では約58%だった。全国規模で10年生存率を調べたのは初めて。


全国がんセンター協議会(全がん協)に加盟するうち16施設で、1999年から2002年までに診断・治療を受けた3万5287例を追跡調査した。がん以外の原因による死亡の影響は補正した。

甲状腺がんの10年生存率が90.9%と最も高く、前立腺がん、乳がんや子宮体がん、子宮頸(けい)がんも70%以上だった。一方で食道がん、胆のう・胆道がん、肝臓がんの10年生存率は30%を切った。特に膵臓がんは4.9%と低かった。

胃がんや大腸がんは、最初の5年間は生存率が下がるが、その後ほぼ横ばいとなる。5年目以降はほとんど再発しないとみられる。だが肝臓がんや乳がんは5年を過ぎても下がり続け、再発リスクが高いことがわかった。「これらのがんは長期にフォローアップし、再発をチェックする必要がある」と猿木信裕・群馬県衛生環境研究所長は話す。

今回調査した人が治療を受けたのは約15年前。がんセンターの堀田知光理事長は「がん治療は進歩しており、今、治療を受けた人の10年生存率はさらに高まる」と話す。

がんの病期(進行度)ごとの生存率や、各施設における主ながんの生存率、その施設が進行がんをどの程度診療しているかなど、詳しい結果は20日から全がん協のホームページで公開する。

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