2016/01/23

【指定廃棄物の行方】「集約断念の事実ない」 各県処理方針を強調、環境副大臣

2016年1月23日 下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20160123/2213554

放射性物質を含む指定廃棄物の処分場候補地選定問題で、環境省の井上信治(いのうえしんじ)副大臣は22日、本県を訪れ、福田富一(ふくだとみかず)知事、塩谷町の見形和久(みかたかずひさ)町長と個別に会談した。

「環境省が本県など各県1カ所ずつ処理施設を設置する方針を断念した」との一部報道を受けて来県した井上氏は「そういった事実は全くない。今回の報道は大変遺憾だ」と説明した。

福田知事との会談で井上氏は「指定廃棄物は災害のことを考えると(各県ごとに)1カ所に集約して安全に管理していくことが重要」と、従来の見解を強調した。福田知事は「先の報道のように、誤った情報が誤解あるいは無用の混乱を招くことにつながる。国にはしっかりした対応と、粘り強い地元への真摯(しんし)な働きかけをあらためて要請したい」と注文した。

見形町長との会談も今回の報道を説明するためだったという。下野新聞社の取材に、見形町長は「環境省の考えが変わるなら別だが、副大臣は従来の考えを述べただけだった。各県に処分場を造る考えには賛成できない」と答えた。

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