2016/01/12

国勢調査速報 流出歯止めかからず…被災3県

2016年1月12日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160113/k00/00m/040/104000c

東日本大震災後初となる岩手、宮城、福島3県の2015年国勢調査(10月1日現在)速報値が12日、出そろった。県の人口は10年の前回調査と比べ岩手が3.8%、宮城0.6%、福島5.7%といずれも減少。沿岸部を中心に、津波犠牲者などに加え、復興まちづくりや住宅再建の遅れから人口流出に歯止めがかからない現状が浮き彫りになった。

岩手は、県内最大の23.2%減となった大槌町をはじめ、沿岸の全12市町村で人口が減少した。

福島では、東京電力福島第1原発事故で全域が避難区域となっている浪江、双葉、大熊、富岡の4町で人口がゼロとなった。避難区域を一部含むか、避難指示が解除された自治体でも人口が減り、楢葉町が87.3%、川内村が28.3%減。

国勢調査は地方交付税の算定に使われるため、人口減で交付額の減少が見込まれる3県は「市町村の財政運営に影響が生じないようにしてほしい」(内堀雅雄福島県知事)と、国に配慮を求めている。(共同)

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