2016/01/18

南相馬 子どもの屋外行動 外部被ばく線量に影響せず

2016年1月18日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160119/k00/00m/040/019000c

英大学などの研究チームがまとめ
東京電力福島第1原発に近い福島県南相馬市で、地元に住む子どもの外部被ばく線量を調べたところ、2012年の3カ月間の平均(1人当たり)は0.34ミリシーベルトで、通学やクラブ活動など屋外での行動が被ばく量の増加にほとんど影響していないとする研究結果を英インペリアル・カレッジ・ロンドン公衆衛生大学院などの研究チームがまとめた。

市内の放射線量は低いうえ、屋外の滞在時間が少なかったためとみられる。子どもの生活パターンが、被ばくにどう影響したかを示す研究結果は初めてという。

調査は、福島第1原発から10〜40キロ離れた南相馬市の小中高校生520人を対象に実施。外部被ばく検査への参加者が多かった12年9月から3カ月間の被ばく量データと、生活行動に関するアンケートを使い、この期間に子どもが受けた被ばく量が、生活とどのように関係しているか解析した。

その結果、子どもが3カ月のうちに受けた被ばく量は平均0.34ミリシーベルトと低く、1日のうち通学や外出のほか、クラブ活動や外遊びなど屋外の滞在時間は比較的少ないため、被ばく量全体にはほとんど影響はなかった。

南相馬市のアンケート調査(12年当時)によると、約4割の保護者は通学中に最も被ばくを受ける恐れがあると考えていた。調査した同大学院生の野村周平氏は「局所的に線量の高いホットスポットをむやみに恐れたり、短時間の屋外活動を制限したりする必要はほとんどない」と指摘する。【河内敏康】



南相馬の子、屋外行動影響なし 被ばく線量調査、生活との関連解析

2016年1月19日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160119/ddp/012/040/023000c

東京電力福島第1原発に近い福島県南相馬市で、地元に住む子どもの外部被ばく線量を調べたところ、2012年の3カ月間の平均(1人当たり)は0・34ミリシーベルトで、通学やクラブ活動など屋外での行動が被ばく量の増加にほとんど影響していないとする研究結果を英インペリアル・カレッジ・ロンドン公衆衛生大学院などの研究チームがまとめた。

市内の放射線量は低いうえ、屋外の滞在時間が少なかったためとみられる。子どもの生活パターンが、被ばくにどう影響したかを示す研究結果は初めてという。

調査は、福島第1原発から10〜40キロ離れた南相馬市の小中高校生520人を対象に実施。外部被ばく検査への参加者が多かった12年9月から3カ月間の被ばく量データと、生活行動に関するアンケートを使い、この期間に子どもが受けた被ばく量が、生活とどのように関係しているか解析した。

その結果、子どもが3カ月のうちに受けた被ばく量は平均0・34ミリシーベルトと低く、1日のうち通学や外出のほか、クラブ活動や外遊びなど屋外の滞在時間は比較的少ないため、被ばく量全体にはほとんど影響はなかった。

南相馬市のアンケート調査(12年当時)によると、約4割の保護者は通学中に最も被ばくを受ける恐れがあると考えていた。【河内敏康】

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