川内2地区、避難指示解除方針 「すぐには戻れぬ」住民から不安の声 /福島
2016年1月24日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160124/ddl/k07/040/043000c
原発事故で川内村の荻・貝ノ坂地区に出ている避難指示について、国の原子力災害現地対策本部が23日、今春に解除する方針を住民懇談会で示したのに対し、住民からは「帰りたいが、放射線が不安ですぐに戻れる状況ではない」などと不安の声が上がった。
環境省は2014年3月に両地区の除染を一通り終えた後、昨年8月から全戸を対象に追加除染を実施し、同年11月に完了。環境省の担当者は懇談会で、両地区の空間放射線量の平均が、除染前の毎時2・67マイクロシーベルトから、約7割減の同0・85マイクロシーベルトに下がったと説明した。
しかし、住民からは「今の放射線量では安心して寝泊まりできない」といった不安の声が続出。「帰りたい思いはあるが、すぐには戻れない。今住んでいる村内の災害公営住宅から家に通いながら、安心できる状況になったら帰りたい」という意見も出た。
同本部の後藤収副本部長は「基本的なインフラは整っている。帰りたいという人のためにも解除したい」と説明。遠藤雄幸村長も「解除されてもしばらく様子をみながら『帰りたい』と思った時に帰ってください」と理解を求めた。【岡田英】
0 件のコメント:
コメントを投稿