本県への2015(平成27)年の転入者数は14年よりも1153人多い2万8209人で、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が起きた11年以降で最も多かった。県は、震災と原発事故の避難者が県内に戻ったり、復興関係事業に当たる人の転入などが反映されているとみている。
総務省が30日までに発表した。転入者数は10年の2万5611人と比べ、11年は2万1741人で3870人減少した。しかしその後は増加傾向に転じ、12年が2万3346人、13年が2万5768人、14年が2万7056人となった。
福島県の転入者数と転出者数の推移 |
県の担当者は「県外(避難)から県内に戻っている人はいる」とした上で、「転入者数だけで避難者が戻っているかどうかを判断するのは難しい」(統計課)としている。
一方、15年の転出者は前年よりも1337人多い3万604人で、転出者が転入者を2395人上回る「転出超過」となった。減少傾向にあった転出超過数は前年に比べ184人増え、11年以来4年ぶりに増加に転じた。
15年の男女別では男性が537人の転入超過、女性が2932人の転出超過となった。また本県から首都圏へ引っ越す人が多く、東京都や埼玉県、神奈川県など7都県への転出が顕著だった。
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