2016年01月21日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20160120-OYTNT50168.html
◆県、津波避難事例など講義
修学旅行で本県を訪れた生徒らに、県の防災担当者が東日本大震災の被災状況や教訓を語る「防災出前講座」が18日、猪苗代町葉山の猪苗代観光ホテルで行われ、栃木県の中学生らが熱心に耳を傾けた。
県内の学校や事業所に県の防災担当者を派遣して、災害時の危険箇所を示したハザードマップの見方や安全な避難方法などを講義する事業として、県が2009年に始めた。震災後は県外からの修学旅行生などを対象にした防災教育も行っている。
今年度20回目の講座には、修学旅行で同町を訪れた栃木市立大平中学校の2年生117人が参加した。県災害対策課の渡辺勲・防災専門監(55)が、東京電力福島第一原発事故の影響で避難生活が長期化している県内の状況を説明。日頃の防災教育により小中学生が個々の判断で津波から逃げた岩手県釜石市の事例を挙げ、「避難には、判断を行動に移す決断が大切」と語りかけた。
同校には昨年9月の関東・東北豪雨で自宅が浸水被害に遭った生徒もいるといい、牧島仁教諭(51)は「災害を身近な問題としてとらえてくれたと思う」と話した。
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