2016年01月13日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201601/20160113_63001.html
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東京電力福島第1原発事故に伴い福島県が実施しているコメの放射性物質濃度の全量全袋検査で、全ての2015年産米が国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を下回っている。市場に流通するコメはほぼ検査が終了したとみられ、関係者は初の基準値超ゼロに期待を寄せている。
県によると、9日までに1034万6475袋の玄米を検査。うち99.99%(1034万5720袋)は測定下限値の1キログラム当たり25ベクレル未満だった。放射性セシウムが検出されたコメも全て基準値を下回った。
基準値を超えたコメは12年産が71袋、13年産は28袋、14年産2袋で年々減少。一部の放射性物質が半減期を迎えたことに加え、塩化カリウム散布などの吸収抑制策が効果を発揮しているとみられる。
基準値超の14年産米は福島市の農家が、市などに申告せず自家用に栽培。放射性物質の吸収抑制策も取っていなかった。県は昨年、作付けを申告しない農家の状況も確認するなどの改善策を取った。
県水田畑作課は「風評被害対策の大きな力になる。消費者や流通業者に向け、積極的に全量全袋検査の結果を発信していきたい」と説明している。
福島県産米を対象に実施されている全量全袋検査=昨年10月21日、福島市 |
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