2016年1月27日 産経新聞
http://www.sankei.com/region/news/160127/rgn1601270017-n1.html■公務員ランナー・川内選手も参加
東京電力福島第1原発事故で避難区域の残る川内村で4月30日、「川内の郷(さと)かえるマラソン」が開かれる。村外避難を続ける一部村民の帰還を促す初の試みで、村は参加者を募っている。「川内」つながりで公務員ランナーの川内優輝選手(28)=埼玉県庁=がゲストランナーとして出場する。
種目はハーフ(定員500人)、10キロ、5キロ(ともに250人)、親子1・5キロ(100組)。ゲストランナーではほかに、川内選手の弟で実業団に所属する鮮輝(よしき)選手(25)、鴻輝(こうき)選手(23)らが出る。
大会は川内小6年の男子児童が昨年11月、村の将来を考える特別授業で提案し、実現につながった。大会名称は原発事故で村外に避難する村民に帰還を呼び掛ける思いを込めたほか、天然記念物のモリアオガエルの繁殖地が村内にあることにちなんだ。
川内村は原発事故で避難区域に指定され、一時全村避難した。避難区域の縮小に伴い、村は平成24年1月に帰村宣言し、村民に帰還を促した。避難区域は一部残り、村民の帰還率は63・6%にとどまる。
村担当者は「参加者を村内外から広く募って交流人口を増やし、帰村と活性化を促す」と話している。
申し込みはウェブサイト「RUNNET」「SPORTS ENTRY」で3月31日まで。
連絡先は大会事務局(電)0240・38・3806。
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