2016/01/26

<原発事故>子の甲状腺検査「20年必要」

2016年01月26日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201601/20160126_13057.html

東京電力福島第1原発事故の子どもの健康への影響を調べる甲状腺エコー検査が24日、白石市ふれあいプラザであった。日本キリスト教団東北教区放射能問題支援対策室いずみ(仙台市)が、国内外の資金援助と医師の協力を得て希望者に無料で実施。今回は24回目で、白石市では4回目となる。

東日本大震災時に18歳以下だった55人が受診した。仙台市青葉区で小児科を開業する寺沢政彦医師(62)が受診者ののどに超音波機器を当てて結節や嚢胞(のうほう)の有無を調べ、保護者に所見を丁寧に説明した。
のどに超音波機器を当て、甲状腺の状態を調べた
息子2人の検査に訪れた白石市の母親(40)は「昨年に続き2回目の検査で、大丈夫と言われて一安心した。子どもの健康には敏感にならざるを得ず、無料での検査はありがたい」と話した。

いずみが県内で2013~15年に行った23回の甲状腺検査には904人が参加。即時2次検査が必要な「C判定」はゼロ、一定の大きさ以上の結節や嚢胞がある「B判定」は14人(1.5%)だった。寺沢医師は「原発事故からまだ5年で、評価についてはまだ何とも言えない。20年間は検査を継続する必要がある」と指摘する。

いずみは月1回のペースで予約制の甲状腺検査に取り組んでいる。
連絡先は022(796)5272。

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