2016/01/15

放射性セシウムの基準超なし 江戸川の天然ウナギ、採捕の自粛解除

2016年1月15日 埼玉新聞
http://www.saitama-np.co.jp/news/2016/01/15/08.html

県は14日、国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出され、利根川水系の江戸川で採捕の自粛を要請していた天然ウナギについて、検査を継続して実施した結果、国の基準値を下回ったため、要請を解除したと発表した。

県生産振興課によると、2013年6月7日、千葉県市川市を流れる江戸川で獲れた天然ウナギから140ベクレルの放射性セシウムが検出された。同日から江戸川を漁場とする埼玉東部漁業協同組合(越谷市)に採捕の自粛を要請していた。

埼玉、千葉両県、東京都で継続して検査を実施。計131検体を調べたところ、放射性セシウムは基準値を下回るか検出されなかったため、解除した。

埼玉県では現在、天然ウナギは市場には流通していないという。

江戸川ウナギの出荷OK セシウム基準下回る

東京都は十四日、江戸川と旧江戸川のウナギについて、地元の漁業協同組合に対する出荷自粛要請を解除したと発表した。東京電力福島第一原発事故後、江戸川でとれたウナギから食品の基準値(一キロ当たり一〇〇ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたため、都が二〇一三年六月に出荷自粛を要請していた。

江戸川で捕れたウナギ=2013年5月(都提供) 
都は解除理由として、千葉、埼玉両県と実施したウナギの検査で、放射性セシウムの数値が安定して基準値を下回るか、不検出だったためと説明。新中川や荒川などの出荷自粛要請は段階的に解除しており、今回で都内産ウナギの出荷自粛はすべて解除された。

都によると一二年に都内のウナギ漁獲量は年十トンだったが、出荷自粛により一四年は二トンに減っていた。

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