2016/11/13

避難生活、見えぬ先行き 県アンケート、複雑な思い浮き彫り/秋田

2016年11月13日 秋田魁新報
http://www.sakigake.jp/news/article/20161113AK0008/

東日本大震災や福島第1原発事故で、秋田県に避難した人を対象に県が本年度実施したアンケート結果がまとまった。今回初めて設けた「避難終了」についての質問では、回答した189世帯のうち4分の1超に当たる49世帯が「分からない」と答えた。震災から5年半以上がたち、長引く避難生活の中で避難者が先行きの見えない不安を抱えている実情が浮かび上がった。

アンケートは本県に避難している324世帯(6月30日時点)が対象で、回答率は58・3%。「どのような状態になったら避難を終了できるか」という質問に対し、「分からない」との回答が最も多く、「定住先が決まったら」の38世帯(20・1%)、「生活再建のめどがついたら」の22世帯(11・6%)を上回った。

県被災者受入支援室の安藤雅之室長は「複雑な思いを抱えた避難者にとって、生活再建や住宅取得が避難の終わりではないのだろう」と話す。

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