2016年11月9日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20161109/ddl/k04/040/142000c
東京電力福島第1原発事故で汚染した稲わらについて、一時保管場所となっている栗原市のビニールハウス3棟のうち1棟で、放射性物質の濃度が国の基準(1キロ当たり8000ベクレル超)を超えていたことが分かった。市が8日の市議会特別委員会で報告した。県は今月3日の市町村長会議で、この施設について「6000~8000ベクレル以下」に区分して発表していた。
村井嘉浩知事は同会議で、基準を下回る廃棄物について「国が十分安全に処理できるとしている」と一斉焼却を市町村側に要請。しかし今回、基準超の廃棄物を保管していた施設が明らかになったことで、県が算出した処理対象量や処理方法の根拠などに影響が出る可能性がある。
市によると、市町村が指定廃棄物に申請していない「未指定廃棄物」を対象に、環境省が4月に保管場所ごとに実施した再測定結果を入手。その結果、同市築館地区で稲わら244トンを保管しているビニールハウス3棟のうち1棟の濃度が「8300ベクレル」だったことが判明した。県は残る2棟の濃度と合わせ平均して算出した数値「6400ベクレル」を基に区分したとみられるが、各棟ごとの数値は公表していなかった。【山田研】
0 件のコメント:
コメントを投稿