2016年11月24日 地方版 毎日新聞
県は23日、東日本大震災で県内に避難してきた人を対象に「ふるさと 絆 交流会」を長岡市台町で開催した。参加した44人の避難者は、福島県や自治体職員から復興や除染の実施状況などの説明を受け、避難者同士の親交も深めた。
交流会は2012年から毎年開催。県内には約3300人が避難生活を続けており、情報共有や避難者同士の交流促進を目的としている。この日は福島県の避難指示区域内、外それぞれの自治体ごとに「地域会」が開かれ、各自治体職員が、借り上げ住宅供与期間などについて説明。避難者からは「除染しても線量が高い地域もある。安心して子育てできる環境ではない」などと不安の声が挙がった。
同県飯舘村から柏崎市に避難している60代の男性は「子どもの環境整備が置き去りにされている印象がある。帰りたい気持ちはあるが、震災の影響で存続も危うい学校に孫を入学させるのは不安」と心情を語った。【南茂芽育】
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