2016/11/22

福井/県がゼリー状ヨウ素剤 原発5キロ圏の乳幼児に配布へ

2016年11月22日 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20161122/CK2016112202000012.html

県は二十五日から、県内の原発五キロ圏内に住む三歳未満の乳幼児約二百人を対象に、事故時に甲状腺被ばくを防ぐゼリー状の安定ヨウ素剤を配る。小浜市を最初に始め、年度内に終えたい考えだ。

ゼリー状の安定ヨウ素剤=県庁で
原発五キロ圏内の住民に対する安定ヨウ素剤の事前配布は、国の原子力災害対策指針に基づく。県内では二〇一四年から小浜、敦賀、美浜、おおい、高浜の二市三町で、対象者の八割に当たる計八千人に錠剤を配った。

しかし、三歳未満は一錠でも適量を超えるため、錠剤は対象外。事故時には避難所などで薬剤師が薬剤の粉末とシロップを混ぜて調製し、服用してもらうことにしていた。

ゼリー状の安定ヨウ素剤は、国の依頼を受けた富山市の製薬会社が開発。甘味料や香料を加えて飲みやすくしてあり、お湯やミルクにも溶けるという。錠剤と同様、三年ごとに更新する。

県は九月補正予算に七百七十万円を計上。事故時に五~三十キロ圏の乳幼児約一万人に配る備蓄分とともに購入した。今後、地区ごとに説明会を開き、まだ配り切れていない錠剤二千人分とともに配る。
 (高橋雅人)


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