2015年4月14日 東京新聞地方版
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20150414/CK2015041402000175.html
東京電力福島第一原発事故の影響で、県産野菜の購入を「今も控えている」とする消費者が、東京都で8・2%、関西三府県(大阪、京都、兵庫)で12・3%いることが、今年二月の県のインターネット意識調査で分かった。東京は前年比3・1ポイント減でやや減少し、関西は同0・1ポイント増とほぼ横ばいだった。
調査は、風評被害払拭キャンペーン事業として、二〇一二年度から続けていて三回目。茨城県、東京都、関西三府県、北海道の四地域の二十~六十代の男女が対象で、各地域で千人ずつから回答を得た。
「今も控えている」の回答は、茨城県は3・1%(前年比0・4ポイント減)、北海道では12・2%(同0・7ポイント減)だった。買い控えの理由(複数回答可能)を聞くと、「何となく不安だから」が各地域で六~七割を占めて最多。「国や自治体の検査体制・結果への不信」「国が設定した放射性物質の基準値への不信」も四割前後あった。
一方で、「一時購入を控えたが元に戻した」の回答は、東京18・1%、関西13・4%、茨城17・9%、北海道2・7%。理由は「時間が経過した」「国や自治体が検査している」「放射性物質が基準値を超えた品目は出荷制限されている」などが上位を占めた。
県は卸売業者にも、二月に郵送で県産食品について調査。「今も取り扱いを控えているものがある」との回答は、首都圏では8・7%、名古屋・京阪神では18・0%、北海道では6・4%あった。消費者調査と同様の傾向で、首都圏や北海道では前年より減少し、関西はほぼ横ばいだった。理由では、全ての業者が「取引先の要請や消費者の要望」を挙げた。
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