福島原発の放射性物質、北米沿岸に
極微量のセシウム134-研究所
2015年4月7日 時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2015040700165
米ウッズホール海洋研究所は6日、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州の沿岸で2月に採取した海水から、東京電力福島第1原発事故で海洋に放出された放射性物質セシウムを検出したことを明らかにした。
この海水サンプルには1立方メートル当たり1.4ベクレルのセシウム134が含まれていた。セシウム134は半減期2年のため、今回検出された分は福島原発事故に起因するという。
ただ、この水準の2倍の汚染水の中で「1年間毎日6時間泳いでも、歯科レントゲンで浴びる放射線の1000分の1以下」という極めて微量な放射線量で、人体や海洋生態系に与える影響はほとんどないという。
カナダ海岸で検出 福島第一原発のセシウムか
2015年4月7日 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150407/k10010040711000.html
東京電力福島第一原子力発電所の事故で海に放出されたとみられる放射性物質のセシウム134が、カナダの西海岸で検出されたとアメリカの研究所が発表しました。アメリカのウッズホール海洋研究所が、6日、発表したところによりますと、太平洋に面したカナダ西部のブリティッシュ・コロンビア州にある町、ユークレットの海岸で、ことし2月に採取した海水から放射性物質のセシウム134が検出されました。
ウッズホール海洋研究所は、セシウム134は通常、自然界には存在せず、半減期が2年であることから、過去に行われた核実験などではなく、福島第一原発の事故で海に放出されたものとみられるとしています。
これまでアメリカやカナダの沖合の海水からセシウム134は検出されていましたが、海岸で検出されたのは初めてだということです。今回検出されたセシウム134の濃度は、1立方メートル当たり1.4ベクレルで、研究所は、国際的な基準を大きく下回っていて人の健康に影響を及ぼすおそれはないレベルだとしています。研究所は、「検出されたセシウム134は極めて微量だが、今後、沿岸のほかの地域でも検出されるとみられ、引き続き注意深く状況を見ていく必要がある」としています。
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