http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20150418/CK2015041802000035.html
十八日から金沢市香林坊のシネモンドと富山県氷見市伊勢大町の氷見キネマで上映されるドキュメンタリー「小さき声のカノン」の鎌仲ひとみ監督(56)=氷見市生まれ=が十七日、金沢市の中日新聞北陸本社を訪れ、映画の魅力や製作の過程を語った。
映画は、東京電力福島第一原発事故による子どもたちへの影響に不安を抱いた福島県内の母親たちが「泣いてばかりでは解決しない」と立ち上がる様子を追った。三年半の取材と四百時間にも及ぶ収録から作り上げた。
鎌仲監督は「事故から四年が経過し『復興は進んでいる』という空気があり、放射能が怖い、安全な食べ物がほしいという声が上げにくくなっている。お母さんたちのそうした小さな声を拾い集めた」と説明。「映画が、デモや陳情といったこれまでの市民運動でなく、子どもを守るための新しい文化運動のきっかけになれば」と話した。上映はシネモンド、氷見キネマとも五月一日まで。
上映に合わせて映画に登場する親子らを描いた麻布を掲げる「ダキシメルオモイ展」も野々市市三納の常讃寺など石川県内の七会場で開催。作品は愛知県田原市の画家小林憲明さん(40)が油彩で表現している。
シネモンド=電076(220)5007=では十八日正午から上映後に鎌仲監督のトーク(要予約、別途五百円必要)、二十三日正午から未就学児が無料になる親子上映会も開く。
氷見キネマ=電0766(54)5280=でも二十二日午前十時から上映後に監督のトークを予定している。
「子どもを守る運動として広がってほしい」と語り、 観賞を呼び掛ける鎌仲ひとみ監督。 麻布は小林憲明さんが登場人物を描いた作品 |
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