2015/04/26

富山/トークイベント:氷見出身・鎌仲ひとみ監督「各自の選択、尊重を」 原発事故後の福島、映画化

2015年04月26日 毎日新聞 地方版
http://mainichi.jp/area/toyama/news/20150426ddlk16040155000c.html


氷見市出身の映像作家、鎌仲ひとみ監督(56)の最新作「小さき声のカノン−選択する人々」(119分)の上映と本人によるトークイベントが、氷見市伊勢大町2の氷見キネマであった。放射能に対する意見や受け止め方が多様にある中、一人一人の選択肢を増やし、尊重する必要性を訴えた。

2011年の東京電力福島第1原発の事故前から「核・被ばく」をテーマとしてきた監督。最新作では、事故後を生きる福島県二本松市の母親たちやチェルノブイリ原発事故を経験したベラルーシの人々を取材。悩み、葛藤しながらも、子供を守りたいという小さな声に耳を傾けた。

上映後、鎌仲監督は「原発事故がもたらした影響は多層的、多様」と指摘。「復興」が前面に押し出される一方、被ばく線量を低減させるため、土地や食物の放射能汚染が少ない地域で過ごす「保養」の必要が注目されない点を問題視し、保養のための基金創設への意欲を示した。

同館での上映は5月1日まで。

氷見キネマ
http://www.himi-ekimae.com



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