2015年04月21日 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2015042122304
いわき市漁協と小名浜機船底曳網漁協は20日、いわき市の県水産会館で試験操業検討委員会を開き、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後初めて試験操業でウニを対象種に加えることを了承した。
今年1月以降の放射性物質検査でウニ103点を調べ、97点が検出限界値未満だった。6点は1キロ当たり14ベクレルから9.4ベクレル(食品衛生法の基準値は1キロ当たり100ベクレル)だった。
ウニの試験操業は6月下旬から7月上旬ごろの開始となる見通し。漁法は海に潜って取る潜水漁業。震災前は漁業者がそれぞれ漁を行っていたが、放射性物質の検査を徹底するため漁業者が合同で行う。
漁を行う県鮑雲丹増殖協議会の鈴木一好会長(63)は「ようやく試験操業まで来ることができ、うれしい」と語った。
試験操業検討委員会ではウニ(キタムラサキウニ)の他、ショウサイフグ、ホシザメ、ムシガレイ、メイタガレイ、ナガレメイタガレイの計6種を試験操業対象種とすることを了承。昨年に引き続きアワビの試験操業実施も確認した。対象種は計64種類となる。
試験操業実施は23日の県地域漁業復興協議会、30日の県漁協組合長会議を経て正式に決定する。
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