http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20151004/CK2015100402000121.html
高橋准教授(左)と学生。左から2人目が福井さん、3人目が磯田さん =横浜市保土ケ谷区で |
震災から四年半たち、震災と原発事故の風化が徐々に始まっているとの危機感から、あゆむ会は元新聞記者でジャーナリズムを教える高橋弘司准教授(58)に依頼した。高橋准教授のゼミはこれまでも、県内避難者に聞き取りして壁新聞をつくるなどしてきた。
冊子は、十五人の学生が避難者八人にインタビューし、千二百字程度にまとめた原稿や学生の感想を掲載。戻りたくても戻れない悔しさを吐露する人、避難が長引くにつれ神奈川県で生活せざるを得ない人と、翻弄(ほんろう)される被災者の現状をつづる。
原稿を執筆した三年生の福井万穂さん(21)は「戻りたい人ばかりではないと知って考えさせられた」、三年生の磯田有彩さん(21)は「『東京の人はもう忘れているのでは?』と問い詰められることもあった。そう思われる状況は変えないといけない」と話し、被災地への関心を持ち続ける大切さを感じたという。
冊子は一千部作成し、避難者や大学関係者らに配布する。発表会は四日午後三時~四時半まで。問い合わせは、県民活動サポートセンター=電045(312)1121=へ。
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