http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20151212222993.html
東日本大震災で福島県から三条市に避難している人たちに11日、兵庫県豊岡市から餅や野菜などが詰まった年の瀬の贈り物が届いた。両市は共に2004年に水害に見舞われたことから交流が始まり、避難者への支援は11年から毎年続いている。贈り物はことしで一区切りになるが、受け取った人は「これまでの感謝の思いでいっぱい。お正月の準備に使いたい」と笑顔を見せた。
三条市によると同市では11日現在、58世帯129人の避難者が生活している。同市月岡の雇用促進住宅では入居する避難者が集まり、段ボール箱に入ったプレゼントを大事そうに受け取った。箱の中身は豊岡産の白菜やキャベツ、大根のほか、焼きちくわや丸もちなど。折り紙で作られたクリスマスカードも添えられていた。
南相馬市から避難している松崎トシエさん(75)は「震災以降、お正月の買い物をする気持ちが起きなかったが、豊岡市からの贈り物が届くとこれで正月の準備をしようという気になる。本当に背中を押してもらった」と振り返った。
物資の提供は今回で最後となる。豊岡市の担当者は「復興が道半ばの中で心苦しいが、三条市との交流は今後も続けていきたい」と話している。
兵庫県豊岡市からの贈り物を受け取った避難者=11日、三条市月岡 |
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