http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201512/CK2015122702000138.html
高濃度の放射性物質を含む指定廃棄物の処分場(長期管理施設)候補地となった塩谷町で二十六日、住民でつくる反対同盟会が今年最後の会合を開き、来年の組織体制について意見を交わした。出席した見形和久町長は、町が候補地に選ばれた昨年七月以来、反対運動を主導している同盟会をねぎらい、「町や町議会も団結して頑張りたい」として町全体の結束を願った。
処分場問題の解決に向けて思いを語る見形町長=塩谷町で |
同盟会をめぐっては十月、処分場問題の解決を探る一部幹部が自民党関係者に接触し、事前に知らされていなかった住民らに波紋が広がった。今月には、一連の混乱の責任を取る形で、全幹部の十三人が辞意を表明し、現在は執行部が不在の状態になっている。
こうした現状から一時的に調整役を引き受けた町は、反対運動への考え方の違いから町内に混乱が生じた反省を踏まえ、「今後の執行部をどのように構築するかについて各団体、地区で議論してほしい」と提案。来年一月末までに、町へファクスやメールなどで意見を寄せるように依頼した。
会場からは、反対運動の長期化に伴い、町内の各団体に多様な思いが募っているという報告や、「新たな枠組みの組織をつくる際は、町や町議会としっかり意思疎通をした上で活動してほしい」などの注文が聞かれた。 (大野暢子)
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