2015/12/11

復興への日々、福島第一原発の廃炉作業に向き合う学生たち

2015年12月11日 TBS
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2656196.html

東日本大震災から12月11日で4年9か月です。復興への最大の課題は福島第一原発の廃炉です。30年から40年に及ぶというこの作業に向き合う、地元の学生たちの姿を追いました。

第一原発から12キロ離れた福島第二原発。震災後、止まったままの施設を訪れたのは、いわき市にある福島工業高等専門学校の学生たちです。

福島高専では、廃炉に向けた人材育成が始まっています。

「廃炉はすごく長い時間がかかる。30年、40年かかると言われているので、その間、次から次へと若い方がちゃんと育っていかないと」(福島高専 佐藤正知特命教授)

福島第一原発で、現在働いている人は7000人近く。長い年月がかかる廃炉の最大の課題は人材の確保と育成です。

福島高専では、ことし10月から放射線や廃炉に必要な知識を学ぶ選択科目を取り入れました。

第二原発を視察した学生の1人、渡辺隆也さん。ことし9月に避難指示が解除された楢葉町の出身です。

「ここが復興しなければ、双葉郡の復興もないと思っている」(福島高専4年 渡辺隆也さん)
自宅は避難指示の解除を受けて、ようやく震災で壊れた部分を直し始めました。しかし、帰るめどは立っていません。

「アユ釣りとか農業とか放射線を気にしないで生活できるようになれたらいい」(福島高専4年 渡辺隆也さん)

渡辺さんは原発を見て、これからの道のりの険しさと自分がやるべきことを考えていました。

「第一原発の状況を聞いて、まだまだ時間がかかることを改めて実感した。水質管理、放射性廃棄物の管理とか、(専攻が)物質工学科でもあるので、生かせるのかなと思っている」(福島高専4年 渡辺隆也さん)

原発の廃炉と向き合う福島の学生たちがいます。

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