http://news.tv-asahi.co.jp/sphone/news_society/articles/000063922.html
候補地の「返上」を表明しました。
放射性物質を含む指定廃棄物の処分場の候補地に挙げられている栃木県塩谷町の町長らが、7日午後に環境省を訪れ、候補地の立場を「返上」する考えを表明しました。現地は9月の豪雨で広い範囲で浸水していて、処分場は洪水や浸水が起きない場所につくるという国の取り決めに違反するとしています。これに対して、環境省側は候補地返上を受け付けない構えです。7日の申し入れを巡っては、同行した地元選出の国会議員2人が、一時、環境省への立ち入りを拒否される一幕もありました。
二度目の候補地<指定廃棄物の行方> 返上伝えた塩谷町長「国との議論応じない」
2015年12月8日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201512/CK2015120802000169.html
高濃度の放射性物質を含む「指定廃棄物」の処分場(長期管理施設)をめぐって七日、塩谷町にある候補地の「返上」を国へ直接伝えた見形和久町長は「今後は候補地をめぐる国との議論に応じない」との姿勢を明確にした。応対した井上信治環境副大臣は、町との対話の継続を望んだが、町がどこまで応じるかは見通せず、事態は不透明さを増している。 (大野暢子)
井上環境副大臣(左)に処分場候補地の「返上」を伝える文書を手渡す見形町長(右) =東京・霞が関で |
見形町長が持参した文書では、国が冠水の恐れがある場所をあらかじめ除外して候補地を選ぶとしていたにもかかわらず、塩谷町の候補地が九月の豪雨で冠水した点を強調。「選定されるべき場所ではないことを証明しており、その考えは町民の総意だ」とした。
提出後、見形町長は、町が候補地となった背景を「候補地付近を流れる西荒川は、国が管理する河川ではない。このため、国の河川データを使った選定作業の中で、不適地ということが見過ごされた」と主張。今後、国から処分場が安全に造れるかどうかを調べる詳細調査の打診があっても、一切応じない考えを示した。
一方、井上氏は「考えに相違があるからこそ国と町、県との対話を続けることが重要。いただいた意見にしっかり回答したい」と応じた。
この日の面会をめぐっては、一部で混乱もあった。塩谷町は面会に際し、町がある衆院栃木2区選出で民主党の福田昭夫衆院議員と、県内に地盤がある無所属の渡辺美知太郎参院議員の同席を希望。しかし国は「約束していない」と両氏の同席を認めず、同席なしでは副大臣に面会しないとする町と対立。面談そのものがいったん中止となった。
その後、井上氏が両氏の同席を認め、あらためて面談の場が設けられた。井上氏は、一連の対応について「行政同士の面会だったため、特定政党の議員の同席は政治的中立性の点から断った。その後、町長から再度にわたる面会の要請があったため応じた」とした。
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