2015/12/08

原発事故からの復興 後押しする科学技術(福島県)

2015年12月8日 福島中央テレビ
http://www.news24.jp/nnn/news8659817.html

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原発事故からの復興を後押ししようと、きょう、郡山市で最新の科学技術を紹介する展示会が開かれた。

*中山アナリポート
「このように魚を丸ごと複数個計ることができる最新の機械です。機械にかけるとこのようにメッシュで、視覚的に放射線量の高い低いがわかるようになっています」

こちらは、魚に含まれる放射性物質を測定する機器。魚をミンチにすることなく、今までの10分の1ほどの時間で測定できる。
色の濃い部分ほど放射性物質の量が多く、魚のどの部分に多く含まれているのかもわかる。
これが実用化されれば、今後、多くの魚が一度に測定でき、商品価値を損ねずに検査をすることができるという。

この展示会は、研究開発の支援などに取り組む科学技術振興機構が開いたもので、一般にも公開された。
*主催した科学技術振興機構・松澤義朗副センター長
「大学などの研究者の先生の力を借りて一緒に新商品の開発をしていただくという取組です」

会場には、放射性物質から出る放射線を測定して、分布状況を表示する機器や、水中でも測定可能な機器も並ぶ。
今回のイベント、実は放射線測定以外のコーナーもある。

*試食する中山アナ
「さらさらとしてスッキリとした味わいです」

こちらは会津産のひとめぼれの玄米を使用した甘酒。
玄米は糠がついていることでこれまで発酵させるのが難しかったところ、研究開発によって、商品化が実現した。
今回のイベントのテーマは「最新技術の復興への活用」放射線の検査機器がいくら充実してもそこにある産業が衰退しては意味がないと考えたという。

*科学技術振興機構・松澤義朗副センター長
「震災で失った売上を従来商品で取り戻すのはなかなか難しいです。これをみた他の企業が自分のところでもできるんじゃないかと新しいチャレンジに取り組んでいただけたらという思いで開催しています。日本の企業の強みというのは地域の中小企業だと思う、非常に腕のいい技術を持った企業がこうした商品開発にとりくむことでさらに技術力をアップして新しい商品をどんどんだしていくことが地域活性につながるのでは」

新の科学技術を、研究するだけでなく、様々な分野で活用・応用する取り組みは、今後の福島にとってますます必要になっていきそう。

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