2015/12/20

原発避難ADR住民説明会開始 浪江町

2015年12月20日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151220_61036.html

東京電力福島第1原発事故に伴い全町避難が続く福島県浪江町の住民1万5788人が慰謝料の増額を求めた和解仲介手続き(ADR)をめぐり、町は19日、郡山市で住民説明会を開き、意見集約を始めた。

東電は原子力損害賠償紛争解決センターが示した和解案を拒否している。町は来年1月中旬にかけ、計7カ所で説明会を開催。参加者にアンケートを行うなどして打開策をまとめる。
町は2013年5月、住民の代理人となり、東電に1人月10万円の慰謝料を35万円に増額するようセンターに申し立てた。14年3月、センターが12年3月から2年間に限り月5万円上乗せし、75歳以上には11年3月から3年間はさらに月3万円支払う和解案を示した。

東電は和解案の受け入れを拒否。高齢で持病がある人に限り2万円増額し、月12万円支払うとしている。

町の弁護団は対応策として(1)和解案を全面的に東電が受諾するよう交渉を継続(2)75歳以上の和解案だけでも受諾を求めて交渉(3)訴訟に持ち込む-などを想定している。

19日の説明会では、参加者から「最後まで交渉を継続すべきだ」との意見が出された。弁護団は「訴訟は最後の手段。当面はADRの交渉を継続していきたい」と話した。

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