2015/12/29

原発避難の学校と交流深める 北上・更木小、福島に米/岩手

2015年12月29日 岩手日報
https://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20151229_8

北上市の更木小(坂下正義校長、児童42人)は、東日本大震災による東京電力福島第1原発事故で福島県会津若松市に避難している同県大熊町の2小学校と交流を深めている。更木小児童は学校田で収穫した米15キロを両校に送り、28日に現地に届けられた。3校交流も米作りも住民の協力が大きく、子どもたちは地域に育まれ貴重な経験を積んでいる。

更木小が「更木っ子米」と名付けるひとめぼれを送ったのは、大野小(東條有克校長、児童42人)と熊町小(堀本晋一郎校長、同22人)の2校。

両校は更木地区の住民が会津若松市を訪れ、餅つきなどの支援を続けてきたことが縁で5月に修学旅行で更木小を訪問。子どもたちの交流が始まった。この触れ合いがきっかけで更木小は震災後、横軸連携校の白山小(釜石市)に贈ってきた米を大野、熊町小にも届けることにした。

坂下校長は「米作りも大熊町児童との交流も、住民に支えられて行っている。地域と一緒に心を寄せ合う交流を続けたい」と子どもたちを見守り、東條校長は「来年もぜひ修学旅行で訪れ、絆を強めたい」と感謝する。
【写真=学校田で収穫した米とメッセージを送った更木小の5、6年生】

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