2015年12月10日 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2015121027310
イタリア・ミラノで9月に開かれた本県の「食の安全」に関するシンポジウムの報告会は9日、東京都内で開かれ、東京大大学院教授の早野龍五氏とコピーライターの糸井重里氏が対談した。
約80人が参加した。早野氏は、福島高3年の小野寺悠さんと小川葵さんが県内外の外部被ばく線量や県内産の食品の安全性について研究成果を発表したシンポジウムの様子を紹介。「高校生にとって自分で調べた数字を自分で解釈できるようになる貴重な経験になった」と振り返った。
糸井氏は「福島から離れている人は放射能や原子力を忘れている状態まできたのではないか。忘れるということを追い掛けないで、福島にとって何が今必要なのか考えて取り組みたい」と述べた。
シンポジウムは東北経済連合会の主催で、「食」をテーマにしたミラノ万博に合わせ開いた。早野氏と糸井氏は昨年、対談形式で放射能の知識を伝える共著「知ろうとすること。」を出版した。
0 件のコメント:
コメントを投稿