2015/12/11

ドングリを福島に発送 松本に避難、女性らのグループ

2015年12月11日 中日新聞http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20151211/CK2015121102000017.html

二〇一一年の福島第一原発事故後、松本市に避難した福島県などの女性らでつくるグループ「Teamこどもみらい」は十日、中信地域の市民から寄せられたドングリやマツボックリを、福島県のNPO法人に発送した。ドングリはNPO法人を通じて福島の保育園や幼稚園に贈られる。

同グループは、ドングリを贈る活動を「どんぐりプロジェクト」と名付け、原発事故の翌年から毎年実施している。今年は、十月初旬から松本、塩尻両市と山形村に計八カ所の回収場所を設け、提供を呼び掛けたところ、マツボックリなど段ボール三箱分が寄せられた。ただ、活動を始めた当初と比べると、周知不足もあって今年は少なめという。

集まったドングリの入った箱を手に笑顔を見せる瀬谷さん(右)ら=塩尻市内で
福島県では、原発事故の影響で野外での活動が制限される地域があり、子どもたちが野山の木の実で遊ぶことが難しい。このため、信州から贈られたドングリは、子どもたちが手作りするクリスマスリースなどに利用される予定だ。

グループ代表の瀬谷理恵さん(松本市)は「ドングリを集めてくださる方々の声がとても励みになった。ささやかなことだけれど、来年も続けたい」と話している。
(中津芳子)

0 件のコメント:

コメントを投稿