http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20160227237874.html
反原発を訴える人たちで構成する「風船プロジェクト」は27日、原発事故の際、放射性物質がどこまで拡散するかを風船を飛ばして調べる「風船プロジェクトin柏崎刈羽」を、東京電力柏崎刈羽原発近くの柏崎市荒浜地区で行った。
放射線物質の拡散範囲を調べようと風船を放つ「風船プロジェクト」のメンバー =27日、柏崎市荒浜 |
今回で3回目。土に返るエコ風船を使い、風船プロジェクトの連絡先を書いたメモを付け、拾った人から連絡をもらう仕組みだ。昨年7、10月に同原発近くから計400個を放ったときは、約215キロ離れた宮城県亘理町まで飛んだ。
27日は約100個の風船を飛ばし、数時間後には宮城県丸森町や福島県伊達市から連絡があったという。風船プロジェクトの小木曽茂子事務局長(64)=津南町=は「ちゃんとしたデータではないけれど、見えない放射性物質がどこまで飛んでいくのかを見える形で示したかった」と話した。
今春もう一度実施して季節ごとの結果をまとめ、県内30市町村の防災担当者に伝える予定。小木曽事務局長は「県外まで風船が飛ぶのだから、原発から30キロ内の自治体だけでなく、全市町村が避難計画を作るべきだ」と訴えている。
東京電力福島第1原発が立地する福島県大熊町から阿賀野市に避難している大賀あや子さん(43)は「放射能漏れや汚染が起こらないようにと願って飛ばしました」と話した。
柏崎・反原発市民団体 風船で「飛散」調査 避難計画整備促進へ
3時間余で宮城・丸森町や福島市に/新潟
2016年2月29日 毎日新聞http://mainichi.jp/articles/20160229/ddl/k15/040/065000c
原発に反対する市民らで作るグループ「風船プロジェクトIN柏崎」が27日、東京電力柏崎刈羽原発の南約1キロの柏崎市荒浜から風船約100個を飛ばした。原発事故の際に放射性物質がどう飛散するか調べるのが目的で、結果を県内全自治体に送り、避難計画の整備を促す。
メンバーは小木曽茂子事務局長(64)=津南町=をはじめ、県内各地や東京都、神奈川県などの約80人。昨年7月と10月にも計400個を飛ばしており、今回は3回目。
午前11時半ごろ、集まった15人ほどが、連絡先と趣旨を記したカードを結びつけた色とりどりのヘリウム入り風船を手から放し、青空へ舞い上がらせた。
この日は北東に200キロ離れた宮城県丸森町から「午後3時ごろに拾った」と電話があり、約170キロ離れた福島市からも「午後2時半ごろ、除染作業中に落ちてきた」と連絡が入るなど、3件の反響があったという。
小木曽さんは「3時間余りで丸森町まで風船が飛ぶ。原発から30キロ圏の自治体だけが避難計画を作るのでなく、県内全自治体が作ってほしい」と話している。【高木昭午】
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