2016/02/28

除染、5市町ほぼ完了 重点調査地域の栃木県内8市町

2016年2月28日 下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20160228/2249052

2011年3月の福島第1原発事故で、「汚染状況重点調査地域」に指定された県内8市町のうち、必要な除染が5市町でほぼ完了したことが、27日までに環境省のまとめで分かった。

ただ指定解除は除染で出た土、落ち葉などの処分先を決めねばならず、現場保管を続ける各市町は解除を見通せないのが実情だ。

重点調査地域は空間放射線量が毎時0・23マイクロシーベルト以上の地域がある市町村を国が指定。国の財政負担で、市町村が除染実施計画を策定して除染を進めている。

環境省は15年末現在で「完了」「おおむね完了」「継続」の三つに区分した。

完了は佐野、大田原2市。大田原は学校・保育園など45カ所(うち除染不要15カ所)、住宅7130カ所(同4912カ所)などの除染を完了。除染不要は、個別に放射線量を測ると、基準を下回ったケースだ。

鹿沼、矢板、塩谷3市町はおおむね完了。矢板、塩谷は学校・保育園、農地・牧草地など、計画に基づく除染は完了したが「基準を上回る地域への住民転入など、さまざまな可能性を考えると完了と言い切れない」(矢板)などとした。鹿沼は該当地域の住宅約500世帯の一部が、当事者の除染申し出などがないといった理由で未完。

那須塩原、日光、那須3市町は住宅、民間施設などで一部未完があるため「継続」とされた。

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