2016年2月24日 山陽新聞
http://www.sanyonews.jp/article/304934/1/
笠岡市は24日、東京電力福島第1原発事故で市内へ避難している人を対象に、血液検査費用を全額助成する制度を新設すると明らかにした。同日発表した2016年度一般会計当初予算案に、全12人分の事業費7万円を盛り込んだ。
罹災(りさい)証明書か被災証明書を持ち、同市の避難台帳に登録している33人のうち、18歳未満の12人が対象。希望者は市に申請すると受診券を交付され、医療機関で無料で検査が受けられる。検査では白血球数などを調べ、甲状腺異常がないかの判断材料にする。
1人年1回、最大5回まで。医療機関は原則、同市民病院に限る方向で調整している。市は「市営住宅の無料貸与、保育料免除といった他の支援策と合わせ、避難者の健康や生活に対する心理的、金銭的な負担感を和らげたい」としている。
昨年開いた市と避難者との懇談会で要望があった。市によると、福島県は同様の制度を設けているが、全国的には珍しく、岡山県内では初という。
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