2016/02/21

南相馬の避難指示解除 市長「4月中厳しい」除染完了など時間必要


2016年2月21日 福島民報
https://www.minpo.jp/news/detail/2016022129007

東京電力福島第一原発事故に伴う南相馬市の避難指示解除準備、居住制限両区域の避難指示解除に向けた説明会は20日、市内小高区の浮舟文化会館で開かれた。政府の原子力災害現地対策本部は4月中をめどに避難指示を解除する方針を住民に伝えたが、桜井勝延市長は「住民の意見を聞いた結果、4月中の解除は厳しいと思う」との見解を示した。

桜井市長は説明会後、報道陣の取材に対し、「(平成27年度中の)除染完了の確認とその後の国との協議のため、その分の期間は延びる。確認後に開く次の説明会では解除の時期を話したい」と述べた。

説明会には約370人が出席した。出席者からは「あと2カ月で、住民が満足のいく除染はできない」「早く帰りたい人のためには解除すべきだが、日常生活の安全・安心が確保される必要がある」などの声が上がった。

後藤収対策本部副本部長は「除染の完了は最低限の条件。市と協議して最終的な解除を判断する。解除後もフォローアップ除染などの支援は継続する」と述べた。 

大勢の住民が詰め掛けた説明会





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