2016/03/06

千葉/避難者交流会、思い語り合う 「子供が判断できるまで」

毎日新聞 2016年3月6日
http://mainichi.jp/articles/20160306/ddl/k12/040/042000c

東日本大震災で県内などに避難している避難者同士が交流する「ままカフェ」が5日、市川市の千葉商科大で開かれた。県内外の親子29人が参加し、今後の生活などについて語り合った。開催は昨年に続き2回目。

県内には福島県を中心に3908人(1月末現在)が避難している。同大人間社会学部の復興支援活動の一環で、福島県避難者支援課や県内外の避難者を支援 しているNPO「ビーンズふくしま」の協力で開催。学生がいれたコーヒーや福島県の銘菓が提供され、子どもの進学や生活についての情報交換に話が弾んでい た。

福島県浪江町から、中学2年の長男と小学3年の長女と東京都中野区に避難している阿部友里恵さん(41)は「子どもが自分の意思で決められるようになるまでは東京にいたい。避難を続けるか続けないか、選択できるようにしていてほしい」と話す。

来年3月には自主避難者の住宅無償提供が終了する予定だが、カフェに参加した福島県避難者支援課の豊田吉彦主任主査は、首都圏での避難生活の課題に家賃の高さを指摘し、「福島の住宅事情も震災前とは違う。避難者への情報提供が重要だ」と話していた。

カフェは6日も開催される。【小林多美子】

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