http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20160306/CK2016030602000025.html
東日本大震災から十一日で五年を迎えるのを前に、岐阜市神田町の円徳寺で五日、犠牲になった人を追悼する法要が営まれた。東京電力の福島第一原発事故をきっかけに県内へ移住してきた人たちが、震災と事故をめぐる思いを語った。
震災を機に、県内に避難したり転居した子どもなどの学習を支援している市民団体「岐阜キッズな(絆)支援室」が開いた。
犠牲者に祈りをささげる参列者たち=岐阜市神田町の円徳寺で |
同じくいわき市から岐阜市へ移住した小湊香さん(45)も「震災後に福島へ戻ったこともあったが、子どもに『なんで外で遊べないの』と言われ、返す言葉がなかった。福島では子どもを育てられないと思い、移住を決意した」と振り返った。事故から五年がたち、福島県内では移住を決意した人たちに対する冷たい反応もあるという。小湊さんは「震災前は同じ場所に住んでいた仲間だったのに、あつれきが生まれた。原発事故は本当に罪深い」と声を落としていた。
(小野沢健太)
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